新入社員
- 基本的ビジネス知識・スキルを獲得する
長期にわたり活躍し続けられる社会人に必要な要素を身につける - 仕事に臨む姿勢や考え方を獲得する
組織人としてステークホルダーに対する責任の大きさを理解する
新入社員育成の最大の目的は「組織社会化をスムーズに行うこと」です。
組織社会化とは「新しい組織に適応していくプロセス」のことを指します。
これを実現するためには、新しい組織でどのようなスキルが必要か、どのように振る舞うべきかを、新入社員自身が理解し実践していく必要があります。
若手社員
- 社員として自立し、自らの役割を果たせる社員になる
- 正しい知識・スキルを体系的・網羅的に習得し、日常業務での実践・振り返りを通じて自己成長することができる
若手社員育成の最大の目的は、基本的な仕事の型を完成させることによって「定型的な業務であればミスなく安定して任せられる」状態まで成長を促すことです。
一人で回せる仕事ができると、組織の中で一定の役割を任せられるようになります。
将来的に新規事業開発や戦略策定といった非定型業務においても成果をだせる人材へと成長させるためには、まずは任された役割をしっかりと果たすことで、一人で業務を遂行できる力を身につけさせることが第一の目標になります。
そのためには、業務の一連の流れと自身が担う役割を認識し「何の目的のために業務を遂行するのか」という関連性をしっかりと理解してもらう必要があります。
これらの関連性が理解され、役割を遂行するために身につけるべき知識やスキルが明確になると、主体的に学習し、成長することができるようになります。
中堅社員
- プレイヤーとしての成果創出のために、自立して考え行動できる
- 後輩の育成など、組織の成果にも目を向けられるようになる
- リーダー候補として、定型業務だけではなく非定型業務でも安定して成果を出す
1人のプレイヤーとして成果を出すだけでなく、後輩の指導を任されたり、小さなユニットを任されたりと、現場のリーダーとしての役割も求められる中堅社員。
仕事の理解度も深くなる階層でもある中堅社員に対し、会社からは「プレイヤーとして成果に大きく貢献してほしい」「先輩として現場のメンバーをけん引してほしい」などの期待が寄せられます。
そしてこの時期から、次世代リーダー候補として、新規事業開発や戦略策定といった普段とは異なる業務(=非定型業務)に取り組む機会も増えていきます。
つまり中堅社員育成の目的は、本人が成果を出すことで周囲のメンバーや組織にプラスの影響を与えながら、より幅広い役割を任せられる人材を育成することです。
個人としての能力アップを図るとともに、マネジメント領域に入る一歩手前の段階として、その心構えやマネジメントスキルを身につける。
それにより、プレイヤーとしての成果をあげながら、組織の成果にも貢献できる人材へと成長することができます。